当院の特色

リハビリテーション

リハビリテーションについて

早期より集中的なリハビリテーションを行うことができるよう十分な人員を配置しています。回復期病棟では患者様の年齢、疾患、体調にあわせ、一日最大3時間のリハビリテーションを毎日(365日)提供できる体制をとっています。
自宅退院を予定される患者様には、入院時に療法士が自宅訪問を行い、早期より退院後の生活を見据えたリハビリテーション計画の立案・提供に努めています。退院前にも、理学療法士・作業療法士がソーシャルワーカーやケアマネージャー等と連携し、在宅生活に必要な指導や家屋改修・福祉用具等の導入および医療・福祉サービスの導入について検討し、円滑な退院を支援します。

リハビリテーション部

当院のリハビリテーション部は、「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」の3部門があります。

理学療法

理学療法では、病気や怪我・高齢・障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し運動機能の回復・維持を目的に運動療法によって筋力・関節可動域・協調性といった身体機能の改善を目指し取り組んでいます。自然に囲まれた環境を活かし、敷地内での屋外歩行練習も実施しています。
物理療法では疼痛、循環等の改善を図っています。またIVES(アイビス)・Trio 300(トリオ)等の低周波治療器を用いて運動麻痺の改善や筋力強化にも取り組んでいます。

理学療法 理学療法 理学療法

作業療法

作業療法では、日常生活に必要な動作(食事をする・排泄する・顔を洗う・歯を磨く入浴する・服を着替える)の指導・練習をおこなっています。また心身機能(筋力、注意、記憶等)へのアプローチを図り、家庭復帰を目指しています。さらに生活上必要な患者様には家事動作の練習また職場復帰が目標の場合は職業復帰に必要な練習も行っています。また、手芸、工作、その他の作業を行なっていただくことにより巧緻動作能力の回復を図ります。脳卒中片麻痺患者に対してはCI療法、川平法の知識・技術を持ったセラピストも在籍しており、心身の状態に合わせて行っています。

作業療法 作業療法 作業療法

言語聴覚療法

言語聴覚療法では、脳卒中等で生じた言語障害(失語症・構音障害)に対して、単語や短文、文章などの課題を状態に合わせて難易度を設定し、実用的なコミュニケーションを図れるよう練習しています。また、嚥下障害(飲み込みの障害)や高次脳機能障害(注意障害・記憶障害・遂行機能障害等)に対して、必要な検査・評価を実施し訓練・指導・助言・その他の援助等を行います。

言語聴覚療法 言語聴覚療法  
高次脳機能障害に対しては

高次脳機能に対しては、必要な検査を行い、日常生活で予測される症状を把握し、机上訓練や多職種と連携し日常生活動作に繋げられるようアプローチを行っています。一例として、自動車の運転については、基準をクリアした患者様に対し自動車運転シミュレーターを用いて評価、練習を行っています。実際の運転については連携先の田川自動車教習所での実車運転を行っていただき、その結果から医師が最終的な判断を行っています。

嚥下障害に対して

嚥下障害に対しては、機能訓練を行いまた、状態に合わせて段階的に食形態や姿勢を調整し、一人で食べられるように支援・指導しています。必要に応じて嚥下造影検査を行い、嚥下状態を明確にし、訓練や実際の食事場面に反映させています。
神経難病の患者様には病状の進行に合わせて、誤嚥をしないよう食形態や姿勢を変更し食べる楽しみや味わう楽しみを継続できるよう支援しています。