当院の特色

看護の取り組み


快適な療養環境

「安全・安心、快適な療養環境づくり」をモットーに快適な療養環境を提供するために、スタッフ全員による毎日の病棟環境整備を行っています。(ベッドや、キャビネットの清掃、ベッド周囲の整理・整頓。ベッドストッパーの確認、ナースコールの位置確認など安全確認)
感染面からの効果も期待でき、患者さま・ご家族や、お見舞いの方から清潔感が感じられるとの声を聞いています。環境整備を行うことで看護師、看護助手間の情報交換、患者さまとのコミュニケーションの場としても意義があります。
また、先取看護・介護の実践による安全で安心できるケアを提供する取り組みを行っています。ベッド周囲の環境を整えたり、患者さまの状態や行動を知り、声かけを行い、早めの対応を心がけています。

快適な療養環境

褥瘡「0」を目指して

「褥瘡」という言葉をご存じでしょうか。褥瘡(一般名称は床ずれ)とは長期臥床中の人の背部や腰部など、長時間圧迫されている部位にできる壊死性の皮膚障害を言います。
当院の褥瘡対策委員会では褥瘡発生予防や対策に関する検討を行い、「褥瘡を作らない、持ち込み褥瘡の早期回復」を目標に活動をしています。
当院での過去10年間の発生率0.19%/年。褥瘡治療目的で入院される患者さまもおられます。
看護職員の「褥瘡」に対する意識の高さと必ず治癒させるという意気込みは素晴らしいものであり、大きな誇りであります。医師からもかなり高い評価をもらっています。
委員会活動の1つとして、全職員を対象とした院内勉強会を年に2回開催し、外部講師を招き講演と実習を行っております。看護師、セラピスト、栄養士などの多職種が参加し、身体にかかる圧(圧迫力、ずれ力)の影響やポジショニング(体位変換)のポイント、患者様にとって楽な姿勢かどうかを実際に患者さまの目線に立ってケア方法を考案しております。また、2年ごとに事例発表会を実施し、事例を通しての学びも深めています。栄養面からも、医師、管理栄養士、薬剤師等と連携を取り、栄養状態改善に向けて取り組んでいます。予防や対策の重要性を学び、今後のケアにつながる活動を行っています。治療に際して、褥瘡予防・管理ガイドラインに沿って当院でのマニュアルを作成し、多職種協働で治療に専念しています。
入院時は、当院でのマニュアルに沿って速やかに全身を観察し、褥瘡有無のチェック、発生リスクの評価を行い看護計画を立案、実施しています。
今後も多職種連携・協働のチーム医療を推進し、安心で安全・安楽な医療(看護・介護)を提供していきたいと思います。